啓蟄を過ぎて、少しずつ春の気配を感じるようになりましたね。
虫たちが土の中から顔を出す頃——私たちの体も、冬から春へと切り替わる時期です。
みなさん、お元気ですか?
ふわり薬膳の曽谷由佳です。
今日は、みなさんにどうしてもお伝えしたいご報告があります。
このたび、ダイヤモンド社さんから本を出版させていただきました。
タイトルは、
『あした元気になれる 二十四節気の薬膳カレンダー』 です。
3月11日に発売となり、先日は出版記念のイベントも開催させていただきました。
たくさんの方にお手に取っていただき、温かいメッセージもたくさんいただいて……
本当に、本当にありがとうございます。
今日は改めて、この本がどんな本なのか、そしてどんな想いで書いたのかをお話しさせてください。
どんな本なの?
ひと言でいうと、「太陽の動き」に合わせた食べ方で、心と体を整える本です。
この本では、二十四節気——太陽の動きに合わせて一年を24に分けた暦に沿って、毎日の「食べ方」を紹介しています。
しかも、ひとつの節気ごとに体の不調だけでなく、気持ちのこと、肌や髪のことまで一緒にお伝えしているので、「今の自分にはどれが必要かな?」と選んでいただけるようになっています。
「でも薬膳って、特別な食材が必要なんでしょう?」
そう思われた方、安心してくださいね。
この本で使う食材は、いつものスーパーで買えるものばかりです。
おいしくて体にいい薬膳は、実は身のまわりにあふれているんです。
この本に込めた想い
少しだけ、私自身の話をさせてください。
49歳のとき、責任のある仕事を引き受けたことがありました。
毎日が慌ただしくて、食事はいつも出来合いのお惣菜。揚げ物ばかりの日が続きました。
そしたら、体がガサガサになっていって。
肌も荒れて、肩はバキバキ。夜もぐっすり眠れない。
そしていちばんつらかったのは、心までガサガサになったことでした。
些細なことでイライラして、家族に当たってしまう。
ギスギスした空気の中で、「どうしてこんなふうになっちゃったんだろう」と思っていました。
あるとき、ふと気づいたんです。
「食が変わったから、心と体が変わってしまったんだ」と。
それが、私と薬膳の出会いでした。
最初は、薬膳特有の食材の味に戸惑うこともありました。
でも学んでいくうちに気づいたんです。
薬膳の本質は、特別な食材ではなかった。
「いまの季節と、いまの自分に合うものを選ぶ」——それだけだったんです。
気がつけば、あれだけつらかった冷えや、夜中に目が覚める日々が、少しずつ遠のいていきました。
この本には、そうやって私自身が体験してきたこと、そして教室で出会った8,000人以上の生徒さんたちから教えてもらった「食べ方のヒント」を、ぎゅっと詰め込みました。
今日からできる、春の薬膳
せっかくなので、この本の中から一つだけ、今の季節にぴったりのヒントをお伝えしますね。
今はちょうど、冬の体から春の体へ切り替わる時期。
なんだか重だるい、やる気が出ない——そんなふうに感じていませんか?
そんなときにおすすめなのが、春キャベツです。
春キャベツは胃腸をやさしく整えてくれる食材。冬の間に溜まった「重さ」を軽くしてくれます。
揚げ物を買った日に、キャベツの千切りを添えるだけでも十分。
特別なことはしなくていいんです。
いつもの食卓に、ちょっとだけ季節の食材を足してみる。それが薬膳の第一歩です。
……こんなふうに、二十四の季節ごとの「食べ方のヒント」が、この本にはぎっしり詰まっています。
最後に
疲れが抜けないなぁ、でも病院に行くほどでもないし……。
コンビニごはんが続いて、ちょっと罪悪感がある……。
薬膳に興味はあるけど、難しそうで踏み出せない……。
もし今、そんなふうに感じているなら、この本をぱらっとめくってみてください。
「薬膳には、カロリー計算も、『○○を食べなくては』という義務もありません」
いつものごはんでいいんです。
そこに少し薬膳の視点を入れるだけで、あしたはもっと元気になれる。
スーパーで春キャベツを見たとき、「あ、今の季節にいいんだよな」とふと思い出してもらえたら——それだけで十分です。
