昨日は二十四節気の「立夏(りっか)」
夏の兆しが見え始める頃
と同時に
「陽光増大」
紫外線が強まり
シミ、しわ、日焼け対策
が気になりますが
毛穴を開いて
体表からのデトックス作用
も高まる季節です。
目次
「太陽は太陰で対応せよ」
「太陽は太陰で対応せよ」
という中医の格言があります。
薬膳では古代から
陽が最も強い状態「太陽」の時は
最も強い「太陰」の食べ物を摂取して
からだを守る
としています。
陽光が強すぎることで起きる
不調や疾病は
「陽」に対して相反する作用をもつ
「陰」を補給することで防ぎ
正せという意味です。
食べ物における「太陰」とは
食べ物における「太陰」とは
食性が「寒」の意味です。
「太陰ー寒・涼」の性に属する食べ物
なす、トマト、西瓜、苦瓜
緑豆もやし、柿、蟹など
「太陰」に近いもの
きゅうり、オレンジ、イチゴ
ブロッコリー、ほうれん草など
フィトケミカルからみた美白食材
フィトケミカルとは、
植物自身が紫外線や害虫から
自分を守るためにつくりだしている
野菜や果物に含まれる化学成分
ですが、
フィトケミカルの観点からも
様々な効能があります。
メラニン色素を除去して美白
蜂蜜、にんにく、ブロッコリー、小麦胚芽
抗酸化力、活性酸素を抑制
トマト、西瓜、柿、人参、パプリカ
抗酸化力、老化防止
ナス、ハイビスカス、ブルーベリー、紫蘇
抗酸化、皮膚老化防止、美白、美肌
ベリー類、クルミ、クコ
薬膳的な効能
トマト・・・清熱解読(せいねつげどく)
口の渇きを止め体内の水分を生む
胃を健やかに消化推進する
利尿効果があり、体内熱を飛ばし暑さを防ぐ
西瓜・・・清熱・利水滲湿
体液(津液)を生み渇きを止める
利尿作用、盛夏の酷暑時の多汗、イライラ、
体内熱を鎮める働きから夏の発熱的疾病、
咽頭の腫れ痛み、
口の潰瘍や風邪による痛みなどに大変有効
なす・・・清熱涼血(せいねつりょうけつ)・利尿滲湿(りすいしんしつ)
血を活き活きとさせて血の滞りを解消する
体内熱を沈め解毒、腫れの痛みを消す
腸を穏やかにし気を利する
熱毒によるおでき、皮膚のただれなどを治す
苦瓜・・・清熱瀉火(せいねつしゃか)
血を養い、肝を滋養する
脾を和らげ腎を助ける
体内熱を沈め暑さを飛ばす
目を爽やかにする
暑さによる熱射病を防ぐ
下痢、風熱による赤目など
まだまだ色々な食べ物に
からだを守ってくれる効能があります。